きしめんの思い出
食べ物の記憶というのは、なかなか捨てられないようで、子猫の頃からドライフードばかり食べている猫がに成猫になってから、「ウェットフードの方が体に良いからと食べなさい。」と言ったところで、なかなか食べてくれないことが多いです。実際にウェットフードの方が、泌尿器の病気になりにくく、肥満になりにくく、最近ではウェットフードは低炭水化物高蛋白なので、肥大型心筋症にもなりにくいとも言われています。
猫に限らず人においても、案外食べ物の記憶は残っているものです。先日お昼ご飯を公園で食べようと、家内と野付牛公園に行きました。コンビニでサンドイッチを買っていきました。紅葉がきれいな時期だったのですが、思ったより日差しが強く、公園の横の北網圏文化センターの中で食べようということにしました。中に入ると、飲食できそうな場所が見当たらず、喫茶店があったので、「持ち込みの飲食をしてもよいですか?」と聞いたところ、大丈夫ということで、コーヒーを頼み、ラウンジに展示してあった切り絵を楽しみながら、サンドイッチを食べたのです。以前こんな場面があったなと、デジャブを感じながらです。
私が小学生の頃、休みの日に一緒に遊ぶような友達がいなかったため、日曜日も家でテレビを見て過ごすことが多かったです。同居の祖父が自転車で30分くらいの場所の小さな畑に行っていたので、ついていくこともありました。ついていくといっても畑仕事を手伝うわけでもなく、近くの池でザリガニをとったり、焚火をしたりしていました。そして昼食時には、きしめんのお店に行き、きしめんを頼み、持ってきた包みを広げおにぎりを二人で食べるのです。私はきしめん屋で家から持ってきたおにぎりを食べるという行為が、すごく恥ずかしかったです。その一方、恥ずかしく感じているのは自分が子供だからで、大人にとっては普通のことなのだろうかとも思っていました。
私が小学生の頃なので、祖父は60前後で、今の私と同じくらいの年齢です。50年の年を経て、祖父と同じような行動をとっていることを思い出し、祖母の作ってくれた塩昆布を入れたおにぎりの味まで思い出しました。
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