トイレ以外で排泄する猫の対処法
- nekonobyouin
- 6月5日
- 読了時間: 4分
トイレ以外の排泄は、大きな問題です。猫は猫なりにトイレ以外で排泄する理由があるわけなので、怒ったところで解決はしません。まずは原因を考えます。
もし、まだ去勢手術・避妊手術をしていない場合は、まず手術をします。マーキングに関連する場合は、手術をするだけで解決することもありますし、避妊去勢することで精神的にいらいらしなくなり、問題行動が少なくなります。
一般的にトイレ以外で排泄してしまう理由は、4つです。
① マーキングによるもの
② 病気によるもの
③ 今のトイレが気に入らない。
④ 間違った場所をトイレだと思っている。
まずは、マーキングについてです。これは尿に含まれる自分の匂いをその場所に残し、相手に自分の存在を伝えるという猫の自然な行動なのですが、人間からすればいい迷惑です。立ったまま少量の尿を壁やカーテンなどの向かってする場合が多いです。ストレスが原因となっていることが多いです。同居猫に気に入らない猫がいたり、外から他の猫の声が聞こえたりして、自分のなわばりを守らなくてはいけないと思うのでしょう。普段は大丈夫なのに、子猫の声が聞こえるとマーキングをし始める猫もいます。外が見えないようにしたり、他の猫から隔離したりと、ストレスのない環境にします。それでも続くようなら、サプリメントや精神安定剤で心を落ち着かせるようにします。マーキングはもともと猫の自然な行動であるということが、解決が難しい理由なのでしょう。
病気によりトイレ以外で排泄することがあります。膀胱炎や便秘でトイレ内でつらい思いをすると、この辛さはトイレが原因ではないだろうかと、思い始めることがあります。そう考えた猫は、トイレ以外でいろんなところで排泄を試みるようになります。注意してみていただければ、猫が排泄時に辛そうにしていることがわかります。病気が治れば、ちゃんとトイレでするようになることが多いです。
今のトイレは本当に猫が気に入っていますか?トイレを置く場所は適切でしょうか。玄関の寒い場所にあってはトイレに行く気にはなりません。洗濯機の横も落ち着かないでしょう。夜に真っ暗になる場所では猫といえど見えません。人の行き来が多く落ち着かない場所ではないでしょうか。意地悪な同居猫に邪魔されてトイレに行けないということもあります。猫がトイレに不満がある時には、トイレになかなか入ろうとせず、ぎりぎりまで我慢して排泄が終わると砂で隠すこともせず、急いで飛び出してきます。
一般的に猫が好むトイレについてです。トイレの大きさは大きい方がよいです。猫の頭からお尻までの長さの1.5倍くらいあるとよいです。トイレのカバーは無い方がよいという猫の方が多いです。砂はめの細かい鉱物製の固まる砂を好みます。砂の深さは3㎝以上です。一週間に一度シートを変えればよいというシステムトイレですが、猫は好まないことが多いです。トイレを清潔にすることも大切です。汚いトイレは猫も嫌いです。排泄物はこまめに除去します。1~2週間ごとには砂を全交換し、トイレの箱も中性洗剤で洗います。他の猫が使用した後は使いたくないという猫もいるため、複数のトイレを置くようにします。
間違った場所をトイレだと思っている場合があります。玄関マットやバスマットなど取り替え可能なものは処分します。匂いが残っているとまた排泄してしまうため、匂いが残らないように徹底的に清掃します。排泄する場所が決まっているのであればその場所にもトイレを置きます。布団、座布団、クッション、脱いだ服などで排泄する場合、直すのは難しいです。排尿するとぐんぐん吸収してくれるので、猫にとってはたまらなく気持ちよいのでしょう。猫を布団のある部屋に入れない、クッションや座布団は出しておかない、服は脱いだままにしないようにします。
どうしてもトイレ以外で排泄する場合は、3段ゲージがお勧めです。一段目にトイレ、二段目に食事と水、3段目は寝るところになります。猫は寝るところや食べるところでは排泄しないので、1段目のトイレで排泄します。人が見てられる時はゲージから出し、人が見てられない時にはゲージに入れます。トイレを覚えなおすことになり、トイレ以外で排泄しなくなることもあります。
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